ごはんの庭

2007年04月17日



わが家の庭です。
キレハモミジの葉が日々鮮やかさを増し、
障子越しにもまぶしいほどです。

リキュウバイやシャガも咲きました。
もうすぐ、大好きなオオヤマレンゲも
大きな蕾をつけてくれることでしょう。

早起きは苦手だけど、
この季節ばかりは少し早起きして
朝露にしっとり濡れた庭を眺めます。

この庭は、さきおとどしの夏、
庭師の岡山光章さんが作ってくれました。

その前の年にこの家に引越してきたのですが、
お庭が荒れ放題で手もつけられず、
見ないふりして1年ほど過ごしていました。
床の間のある居間に面した、わずか3坪ほどの庭。
飛び石や小さな池があって、いちおう和の庭なのですが、
木は伸び放題、一部は害虫にやられて枯れ放題、
ぐるっと張り巡らされたトタン塀も殺風景で、
本当にどうしたものか、途方に暮れていました。
そんな折り、幸運にも岡山さんと知り合えて
わずか二日で今のようなお庭にしつらえてくれたのです。

その少し前、
作家であり、作庭家としても知られる
丸山健二さんの「夕庭」というフォトエッセイ集を読みました。
その中に、オオヤマレンゲの花びらから
アマガエルがちょこんと小さな顔を出している写真が載っていて、
とても美しくて、見とれてしましました。
そんな話を岡山さんにしたのをちゃんと覚えていて、
オオヤマレンゲを植えてくれたのです。
粋なはからいに、嬉しくなりました。

岡山さんによると、これは
「ごはんの庭」なのだそうです。
道行く人に見ていただく玄関まわりの前栽は
「おかずの庭」、
そして家族がご飯を食べながら眺めたり、
縁側で日なたぼっこしたり、涼をとったりするための庭は
「ごはんの庭」。

わが家の「ごはんの庭」も、3度目の春を迎え、
はじめはよそいき顔だった木々たちも
年々家族の一員らしい面立ちになりました。
そして、いつも段取りが悪く、
バタバタと日々を過ごしてしまいがちな私にも、
「もうすぐ咲くからね」
「今日は温かいよ」
「チョウチョが来たよ」
「池のメダカがほら、こんなに大きくなったよ」
と教えてくれるのです。

「庭は自然を感じるメディアだ」と言っていた
岡山さんの言葉をかみしめています。

ところで、今、和庭ブームなんですって???
古い借家だから、うちの場合は「必然」だったのだけど、
ちょっと時代を先取りしてるみたいで、いい気分…








この記事へのトラックバックURL

http://kurashishuka.c-shuka.com/t34816
この記事へのコメント
和庭ブームなんですか!

我が家は築ん~十年の純和風家屋で和庭つき。

当たり前のように過ごしてきましたが、今や流行とは(笑い)

もっと大切にしなくては...

でも家族みんな忙しく、庭を眺めて満喫しているのは

愛犬(柴オス)のパルくらいです。

何気ない季節の移ろいを感じるのも大切なことですよね♪

ゆとりを持って過ごしたいものです。
Posted by まーちゃん at 2007年04月18日 00:58
フィトライフの岡山です
小梅さんのブログに掲載して頂いて恐縮しております。
先日は、少しだけお顔を拝見できましたが、お元気そうで嬉しかったです。

昨年ギョリュウバイが枯れてしまって・・・と残念がられていましたが、枝垂れ梅をお探しとお聞きしました?

ちと伸びますが・・・どうしましょう?ちなみに色は?と思っております。
夫婦共々バタバタしておりますが、春の終わりにでもゆっくりお話をする機会があればなぁと思っております。
Posted by フィトライフ at 2007年04月18日 16:33
まーちゃんさん、
純和風のお家に住んでおられるのですって?
今度遊びに行きたいです(笑)。
和庭は手入れがラクなのがいいです。
季節が巡ってくると、
自然に葉が伸び、花が咲き…
いえいえ、
実は夫が手入れをしてくれてるんですけど。
でも、洋の庭より、ずっとメンテナンスが楽だと思いますよ。

岡山さん、さっそくコメントいただいてありがとうございます。
夫が梅とか萩とか申しておりましたが…
また聞いておきますね。
そうですね。この春の終わりごろ、
お仕事一段落されたら、またご家族でいらしてください。
ほんの少しお庭も手を入れてもらって…
そのあと、みんなで縁側で飲みましょう。
Posted by 小梅 at 2007年04月18日 17:21